ライフプランシミュレーター

  1. 概要
  2. ダウンロードはこちら
  3. 使い方(How To)
    1. 入力項目の使い方
    2. ライフプランシミュレーションのグラフの見方

概要

ライフプランシミュレーターのグラフ

ライフプランシミュレーションが自分で簡単にできちゃいます。通常、このような収支の推移グラフはFP(ファイナンシャルプランナー)に依頼して作ってもらいますが、この「ライフプランシミュレーター」を使えばFPの知識がなくてもライフシミュレーションが可能です。キャッシュフロー表(将来の収支予想を年別で表にまとめたもの)も自動で作成します。使用方法や注意点は、使い方(How To)を参照してください。ぜひ、将来の資金管理や住宅ローンのシミュレーションなどにお役立ていただければと思います。

より詳しくシミュレーションしたい方は、さんちゃんのXアカウント、または、メールにご連絡ください!

ライフプランシミュレーターを作った経緯

FPとの相談

私自身も家を購入し、住宅ローンを組んだ経験があります。家を建てる際は建設会社や工務店に依頼しますが、その時に必ずと言っていいほど建設会社に所属するFPの方が将来の資産について相談に乗ってくれます。収入や支出を聞かれ、それを元にFPの方がシミュレーションをしてくれるのですが、2回中2回とも「シミュレーションした結果、大丈夫!安心してください!」という回答が返ってきました。(私の経験上では…の話)

「ホントに!?」

大した収入や貯金がない私は疑問に思い、自分自身でライフプランシミュレーションができるようにFPの勉強をしました。自分でシミュレーションができるようになったので実際にやってみたところ、結果は大赤字…。その時に話を進めていた工務店の社長に電話し、シミュレーション結果がFPの方と真逆になったことを相談しました。工務店の社長からは「大丈夫です。プロのFPのシミュレーションを信じてください。」と言われたので、FPの方のシミュレーションを渋々信じて住宅購入を決めました。

しかし、結果は想定通りの大赤字。自分のシミュレーションを信じればよかったなと思いました。なぜ、このようなことが起こったのでしょうか?

私の場合…、FPの方は前年の源泉徴収を収入として計算し、毎年昇給が発生すると仮定してシミュレーションしていました。これが間違いだったのです。源泉徴収には残業などの時間外労働の収入も含まれています。残業を考慮してしまうと、急に会社が残業を削減する方針を立てたり、残業が少ない部署に異動となった時に収入が減って、シミュレーションが狂ってしまいます。昇給を考慮するのもリスクが高いです。思ったよりも昇給しなかったり、減給だってありえます

建設会社のFPでも人によってやり方は違うと思うので、一概にこうだとは言えませんが、割とポジティブに考える方が多い印象があります。そうでなくても、FPの方に自分自身の全てを伝えることは難しく、FPの方も精度の高いシミュレーションを行うことが難しいというのもある気がします。

今回作ったライフプランシミュレーターは、私の当時の反省を活かして作ったシミュレーターになっており、住宅ローンを検討している方もしていない方も気軽に使っていただけます。与えられた項目に対して自分自身で考えて入力するので、より精度の高いシミュレーションが可能になります。入力項目を多くすることで様々なケースを考慮し、金額も厳しめに設定しているので、シミュレーション結果よりも悪い結果になることは少なくなると考えています。

ダウンロードはこちら

ライフプランシミュレーター_ver1.1

バージョン 内容
1.1 個人データが入力できなかったのを修正
1.0 リリース

使い方/How To

入力項目の使い方

入力項目

黄色い箇所を入力していくことで、シミュレーションができます。住宅ローンとマイカーローンには「有効にする」のチェックボックスがあるので利用しない場合はチェックを外してください。自身に関係のない項目は空欄または0を入力してください。年払いしている項目で「円/月」と書かれている場合は、12で割った金額を入力してください。逆に月払いしている項目で「円/年」と書かれている場合は、12を掛けた金額を入力してください。

個人データ

入力項目 内容
生年月日 生年月日を入力してください。年は4桁の西暦で入力してください。主にご本人様の年齢の計算に使います。
現在の貯金 現在の貯金額を入力してください。全体の入力項目で表せないようなカードローンや現在契約中のマイカーローンなどの負債は、あらかじめ現在の貯金額から返済額を全て引いておくことで、シミュレーションの精度が上がります

収入

入力項目 内容
月収 手取り額 毎月の給料の内、手取り額を入力してください。雇用保険や社会保険、所得税、住民税など、給料から天引きされる分は含めないでください。残業や休日出勤などの時間外労働も含めないでください。
ボーナス① ボーナスの支給月と手取り額を入力してください。なければ手取り額には0を入力してください。収入の計算と住宅ローン/マイカーローンのボーナス払いの計算に使います。
ボーナス② ボーナスが年に2回ある場合は、その支給月と手取り額を入力してください。なければ手取り額には0を入力してください。収入の計算と住宅ローン/マイカーローンのボーナス払いの計算に使います。
定年退職金 定年退職金がもらえる見込みがある場合は「あり」、ない場合は「なし」を入力してください。65歳で定年退職し、最低ラインの650万円が支給されることを想定して計算します。

以下は入力しませんが、自動でシミュレーション結果に反映する項目になります。

項目 内容
定年退職/年金 65歳を定年とし、入力した月収とボーナスは65歳まで計上され、66歳以降は相場である年金15万円/月が計上されます。
定年退職金 定年退職金を「あり」にした場合、65歳で最低ラインの650万円が計上されます。

支出①

入力項目 内容
食費 1ヵ月分の食費の平均を入力してください。
水道料金 1ヵ月分の水道料金の平均を入力してください。2ヵ月など複数月に一度の請求の場合は、月数で割って平均値を入力してください。
電気料金 1ヵ月分の電気料金の平均を入力してください。
日用品 1ヵ月分の日用品の平均を入力してください。日用品には例えば次のものが含まれます。
ティッシュペーパー/トイレットペーパー/食器用洗剤/洗濯用洗剤/漂白剤/柔軟剤/トイレ用洗剤/お風呂用洗剤/シャンプー/コンディショナー/ボディソープ/ハンドソープ/石鹸/洗顔料/メイク落とし/乳液/美容液/化粧品/綿棒/シェービングフォーム/歯ブラシ/歯磨き粉/リップクリーム/整髪料/生理用品/絆創膏/かぜ薬/目薬/殺虫剤/消臭剤/芳香剤/爪楊枝/割り箸/キッチンペーパー/ラップ/アルミホイル/乾電池/ゴミ袋/マスク/掃除用品/文房具/裁縫セット/ガムテープ など
通信費 1ヵ月のスーマートフォン、携帯電話の支払いやインターネットのプロバイダ契約料金を入力してください。
健康保険 1ヵ月の健康保険料を入力してください。社会保険などで給料から天引きされている場合は、「0」を入力でOK。
生命保険 1ヵ月の生命保険料を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
自動車保険 1ヵ月の自動車保険料を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
火災保険 1ヵ月の火災保険料を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
その他保険 介護保険や学士保険など、上記に含まれない保険を契約している場合は、ここに入力してください。なければ「0」を入力でOK。
自動車税 自動車を所有している場合は、毎年5月頃に支払いがある自動車税を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
車検代 自動車を所有している場合は、2年または3年に一度あるおおよその車検代を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
次回の車検年 自動車を所有している場合は、次回車検がある年を4桁の西暦で入力してください。なければ「0」を入力でOK。
車検月 自動車を所有している場合は、次回車検がある月を入力してください。なければ無視でOK。
ガソリン代 1ヵ月のガソリン代の平均を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
駐車場代 1ヵ月の駐車場代を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
医療費 1ヵ月の医療費の平均を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
その他の支出 項目にない支出があればここに1ヵ月分の平均を入力してください。なければ「0」を入力でOK。その他の支出には例えば次のものが含まれます。
趣味/嗜好品(酒・タバコ・お菓子・ジュース・コーヒー・紅茶・アロマなど)/美容室/交際費/冠婚葬祭費/お中元/お歳暮/年賀状など

支出② 住宅関連

入力項目 内容
家賃 1ヵ月の家賃を入力してください。なければ「0」を入力でOK。
住宅ローン:有効にする チェックを入れると、住宅ローンを計算してシミュレーション結果に反映します。チェックを外すと、住宅ローンは考慮されません(家を購入しない想定の場合はこちら)。
借入開始年月 借入を開始する年と月を入力してください。年は4桁の西暦で入力してください。
借入額 借入する金額を入力してください。
ボーナス返済割合 住宅ローンの返済額のうち、ボーナスで返済する割合を入力してください。ボーナスでの返済をしない場合は「0」を入力してください。
借入期間 借入する期間を入力してください。
返済方式 「元利均等返済」または「元金均等返済」を選択してください。「元利均等返済」は利息を含めた月々の返済額が一定になる返済方式です。「元金均等返済」は月々の借入元金の返済が一定になり、そこに利息が加算された金額を返済する方式です。
期間① 固定金利の場合で、金利が固定される期間を入力してください。固定金利で最初数年間金利が優遇される場合は、優遇期間を入力してください。変動金利の場合は、借入期間と同じ期間を入力してください。
期間①の金利 期間①の間の金利を入力してださい。
期間② 固定金利で最初数年間金利が優遇される場合、金利の優遇が終わった後の金利が固定される期間を入力してください。固定金利で優遇期間がない場合や変動金利の場合は「0」を入力してください。
期間②の金利 期間②の間の金利を入力してださい。
期間③ 固定金利で3段階目の金利固定期間がある場合は、その期間を入力してください。固定金利で3段階目の金利固定期間がない場合や変動金利の場合は「0」を入力してください。
期間③の金利 期間③の間の金利を入力してださい。
固定資産税 年間で支払う固定資産税の総額を入力してください。固定資産税は3月/6月/9月/12月に4分割されて計算されます。

支出③ 車両買替関連

入力項目 内容
買替頻度 自動車を買い替える頻度を年単位で入力してください。買い替えを想定していない場合は「0」を入力してください。
買替月 自動車を買い替える月を入力してください。分からない場合や買い替えを想定していない場合は任意の月を入力してください(何月でもOK)。
価格 買い替える自動車の金額を大体でいいので入力してください。
マイカーローン:有効にする チェックを入れると、マイカーローンを計算してシミュレーション結果に反映します。チェックを外すと、マイカーローンは考慮されません(一括支払いで計算されます)。
ボーナス返済割合 マイカーローンの返済額のうち、ボーナスで返済する割合を入力してください。ボーナスでの返済をしない場合は「0」を入力してください。
借入期間 借入する期間を入力してください。
返済方式 「元利均等返済」または「元金均等返済」を選択してください。「元利均等返済」は利息を含めた月々の返済額が一定になる返済方式です。「元金均等返済」は月々の借入元金の返済が一定になり、そこに利息が加算された金額を返済する方式です。
金利 適用される金利を入力してください。

支出④ 奨学金返済

入力項目 内容
返済終了年月 返済が終了する年と月を入力してください。奨学金の返済がない場合は、任意の年月でOKです。
月々の返済額 月々の奨学金の返済額を入力してださい。奨学金の返済がない場合は、「0」を入力してください。

支出⑤ 子育て関連

入力項目 内容
プレゼント費用:誕生日 子どもの誕生日に渡すプレゼントの費用を入力してください。想定していない場合は、「0」を入力してください。
プレゼント費用:子どもの日 子どもの日に子どもに渡すプレゼントの費用を入力してください。想定していない場合は、「0」を入力してください。
プレゼント費用:クリスマス クリスマスに子どもに渡すプレゼントの費用を入力してください。想定していない場合は、「0」を入力してください。
子ども①~⑤ 子どもの情報を①~⑤に割り振って入力してください(5人分まで入力可能)。
生年月日 子どもの生年月日を入力してください。年は4桁の西暦で入力してください。
性別 「男」か「女」を選択してください。性別で成人式の費用が変わり、「男」の場合は5万円、「女」の場合は20万円で計算されます。成人式の費用は子どもが20歳になる年にシミュレーション結果に計上されます。
学校関連 子どもの進路を選択してください。2歳以下の保育園は、何歳から通わせるかを入力してください。通わせない場合は入力を削除してください。大学院以降の進路は想定していません。
習い事 習い事を開始する歳、終了する歳、毎月習い事で支払う金額を入力してください。習い事は子ども1人あたり3つまで入力できます。

以下は入力しませんが、自動でシミュレーション結果に反映する項目になります。

項目 内容
出産費用 生後0ヵ月で相場である4万円が計上されます。
お宮参り 生後1ヵ月で相場である5万円が計上されます。
七五三 3歳、5歳、7歳で相場である5万円が計上されます。
成人式 20歳で男性の場合は相場である5万円、女性の場合は相場である20万円が計上されます。
認可保育園の費用 入園費用は、3歳未満の場合は指定した年齢と4歳の時に30,000円を計上します。月額費用は本人の年収と子どもの年齢により以下のように変動し、指定した年齢から5歳まで計上します。
<子どもが3歳までの場合>
・年収260万円未満:9,000円
・年収260万円以上 330万円未満:19,500円
・年収330万円以上 470万円未満:30,000円
・年収470万円以上 640万円未満:44,500円
・年収640万円以上 930万円未満:61,000円
・年収930万円以上 1130万円未満:80,000円
・年収1130万円以上:104,000円
<子どもが4歳~6歳の場合>
・年収260万円未満:6,000円
・年収260万円以上 330万円未満:16,300円
・年収330万円以上 470万円未満:27,000円
・年収470万円以上 640万円未満:41,500円
・年収640万円以上 930万円未満:58,000円
・年収930万円以上 1130万円未満:77,000円
・年収1130万円以上:101,000円
無認可保育園の費用 入園費用は、3歳未満の場合は指定した年齢と4歳の時に30,000円を計上します。月額費用は50,000円で指定した年齢から6歳まで計上します。
公立幼稚園の費用 入園費用は4歳の時に50,000円、月額費用は14,000円で4歳から6歳まで計上します。
私立幼稚園の費用 入園費用は4歳の時に150,000円、月額費用は26,000円で4歳から6歳まで計上します。
公立小学校の費用 入学費用は7歳の時に60,000円、月額費用は30,000円で7歳から12歳まで計上します。
私立小学校の費用 入学費用は7歳の時に240,000円、月額費用は140,000円で7歳から12歳まで計上します。
公立中学校の費用 入学費用は13歳の時に90,000円、月額費用は45,000円で歳から15歳まで計上します。
私立中学校の費用 入学費用は13歳の時に280,000円、月額費用は120,000円で歳から15歳まで計上します。
公立高校の費用 入学費用は16歳の時に100,000円、月額費用は45,000円で16歳から18歳まで計上します。
私立高校の費用 入学費用は16歳の時に300,000円、月額費用は90,000円で16歳から18歳まで計上します。
高専の費用 入学費用は歳の16時の時に17,5000円、月額費用は20,000円で16歳から20歳まで計上します。
国立大学の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に300,000円、月額費用は80,000円で19歳から22歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用は21歳の時に300,000円、月額費用は80,000円で21歳から22歳まで計上します。
公立大学の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に400,000円、月額費用は80,000円で19歳から22歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用は21歳の時に400,000円、月額費用は80,000円で21歳から22歳まで計上します。
私立大学の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に466,000円、月額費用は150,000円で19歳から22歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用は21歳の時に466,000円、月額費用は150,000円で21歳から22歳まで計上します。
公立短期大学の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に225,000円、月額費用は70,000円で19歳から20歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用と月額費用は計上されません。
私立短期大学の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に240,000円、月額費用は110,000円で19歳から20歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用と月額費用は計上されません。
専門学校の費用 高校で「高専」を選択していない場合、入学費用は19歳の時に180,000円、月額費用は125,000円で19歳から20歳まで計上します。高校で「高専」を選択した場合、入学費用と月額費用は計上されません。

ライフプランシミュレーションのグラフの見方

ライフプランシミュレーターのグラフの見方

入力項目を入力後、EXCELファイルの下部にある「ライフプランシミュレーション」のタブを選択するとシミュレーション結果を確認できます。

ピンク色の線が貯金額の推移で、右側の軸に金額を示しています。0より多いと貯金がある状態、0より少ないと借金している状態になります。

青色の棒グラフが年ごとの収入(0より上に伸びた棒グラフ)、それ以外の色の棒グラフが年ごとの支出(0より下に伸びた棒グラフ)になっており、左側の軸に金額を示しています。色が表す項目はグラフ上の凡例を参照してください。

今年から60年後までのグラフが表示されます。

貯金額の推移がマイナスにならないように入力項目を調整しましょう。